プログラミングの知識が「まったくない」経営者が、ChatGPT に設計・監督をさせ、Claude Code に実装させる分業で、約3か月間会社の仕事を任せてきました。夜間に自律作業を任せた回(NIGHT-BUILD-01)では、作業記録上、約24分(記録値。2026-09-19 01:12〜01:36)で93ファイルが生成されています。当サイト運営者(社員数人規模の不動産会社の経営者)の実例です。運営者本人へのインタビュー(2026-09-22)をもとに書いています。評価は本人の主観、数字は記録があるものだけ記録値を示します。うまくいっていないことも書きます。
Claude Code は、Anthropic 社の Claude を使ってパソコン上でファイルの作成・修正やプログラムの実行まで行う「AI エージェント」です(有料プランに含まれる機能。2026年9月19日確認)。AI エージェントという言葉の意味はAIエージェントとは何かで説明しています。
前提
- 使用期間: 約3か月前から(2026年9月時点)
- 使っている人: 運営者本人
- 技術的な背景: プログラミングの知識は「まったく分からない」(本人評価)。この記事は、コードを自分で書けることを前提にしていません
- きっかけ: AI エージェントを自分で作りたかった。それ以前は「自分で AI エージェントを作る」ことを現実的だとは全く考えておらず、人から説明されても「何を言っているのか分からない」というレベルだった
実データ待ち 使用プラン・月額、週あたりの利用時間
最初に作ったもの: 顧客DB(ただし、まだ活用できていない)
最初に本格的に作らせたのは顧客データベースです。それまでは紙と Excel で管理していました。
結果を正直に書くと、Claude Code で作った顧客DBは、現時点では実業務で十分に活用できていません。「作れた」ことと「業務が改善した」ことは別で、この記事ではそこを分けて書きます。一方、別途作成したメールリストは、営業メールを送るときに実際に使っています。
3か月で任せた仕事
| 仕事 | 状態(本人の回答) |
|---|---|
| 顧客DB制作 | 作成済み。実業務では十分に活用できていない |
| メールリスト作成 | 営業メール送信時に利用中 |
| ホームページ制作 | 制作に使用 |
| 記事作成 | 制作に使用 |
| コード修正 | 既存の仕組みの修正に使用 |
| Instagram 自動投稿関連 | 仕組みづくりに使用 |
| AI エージェント構築 | 進行中(本サイトの運営基盤を含む) |
実データ待ち 各仕事の所要時間、人が手直しした量、ヒヤリとした出来事の有無
続けられている理由: ChatGPT に設計と監督をさせる
- STEP 1ChatGPTで相談・設計する
やりたいことを相談し、仕様・作業内容・Claude Codeへの指示書を作る
- STEP 2Claude Codeへ指示書を渡す
ChatGPTが作った設計・指示書をClaude Codeへ渡す
- STEP 3Claude Codeが実装する
サイト制作、コード修正、システム構築などの実作業を行う
- STEP 4RESULTを受け取る
Claude Codeから、何を変更したか・テスト結果・問題点・次工程候補などの作業報告を受け取る
- STEP 5RESULTをChatGPTへ戻す
本人がRESULTをChatGPTへ貼る
- STEP 6ChatGPTがレビューする
問題点・修正点・次工程を整理する。必要なら、再びClaude Codeへ指示する
完成するまで、必要な範囲でSTEP1〜6を繰り返します。
Claude Code だけで進めない理由は、本人がコードを理解できないため、「必要以上の変更」や「本人が理解できない変更」をされる可能性を懸念しているからです。そこで ChatGPT を設計・監督・レビュー役にしています。
「RESULT」という言葉は、運営者自身も最初は意味が分からなかったそうです。このプロジェクトでは、Claude Code が作業を終えたときに出す「作業完了報告書」を RESULT と呼び、それを ChatGPT に貼り付けて内容を確認させています。専門用語を知らなくても回せる形にする、というのがこの運用の要点です。
運営者はこの方法の難易度を「楽すぎる」と表現しています。ChatGPT が指示書を作り、それを Claude Code に貼り付ける方式なら、プログラミング知識がなくても十分続けられそうだ、という本人の感覚です。
いちばんの懸念: 大きな権限を与えること
運営者が最も不安に感じているのは、Claude Code に大きな権限を与えることです。AI に勝手に実行してほしくないものとして、本人は次を挙げています。
- 元へ戻せないレベルの削除
- 本番公開
- メール送信
- 課金
- DNS 変更
- 重要設定の変更
- その他、復旧が困難な変更
このため、このプロジェクトでは操作を GREEN(自律実行可)/YELLOW(バックアップ後のみ)/RED(人間が実行)/BLACK(禁止。人間も慎重に扱う)に分ける権限制御を重視しています。AI に仕事を任せるときに何を渡してよいかの考え方はAIに会社の情報を渡して大丈夫?にも通じます。
初めての「夜に任せて朝確認する」運用
Claude Code を使い始めて初めて、「夜に AI へ仕事を任せ、朝に確認する」運用を経験しました。作業記録によると、作業時間は 2026-09-19 の 01:12〜01:36 の約24分で、その間に 93 ファイル(必須文書 15 本、記事 15 本の仕様と DRAFT、AI エージェント仕様 11 種、テスト、βサイト、Git 履歴)が生成されました(計測値)。
これを見た運営者の率直な感想は「凄すぎると思った」。今後、こうした夜間・自律作業を「もっともっと増やしたい」と考えています。
3か月時点の評価(本人の主観)
運営者の自己評価は 100点 / 100点。理由は、操作方法が本人にとって簡単である一方、得られる成果が非常に大きいと感じているからです。ただし前述のとおり、最初に作った顧客DBは活用できていません。「点数」は使い勝手と手応えに対する本人の評価で、成果の客観的な測定ではありません。
経済面での変化(本人の実感)
以前は IT・Web・システムの知識が乏しく、次のことを自分で判断しにくかったと運営者は話しています。
- 何を依頼すべきか
- どこまで自分でできるか
- 提示された内容が本当に必要なのか
- 価格が妥当なのか
現在は AI を使って、自分で調査し、仕様を作り、比較し、一部は自分で制作・修正・自動化まで行える可能性が広がり、「非常に経済的だと感じている」とのことです。これは本人の実感であり、「AI があればすべての外注が不要になる」という話ではありません。外注が必要な仕事は残ります。
小さい会社にどうか(本人の評価)
運営者は Claude Code を「1人社長・小規模会社にもおすすめ」と評価しています。理由は「何でもできそうな気がするから」。これは本人の主観です。この記事で分かるのは、プログラミングが分からない経営者でも、ChatGPT による設計・監督と権限制御を組み合わせれば3か月続けられた、という1例です。
これから
複数の AI エージェントを作り、業務を可能な限り自動化したい、というのが運営者の目標です。ただし重要操作は人間の承認を残す方針を変えないとしています。最初に自動化する仕事の選び方はAI導入で最初に自動化すべき仕事、ChatGPT を仕事に使った実例は不動産会社でChatGPTを仕事に使って分かったことを参考にしてください。
よくある質問
Q. プログラミングが分からなくても本当に使えますか? A. 運営者は「まったく分からない」状態で3か月使えています。ただし単独ではなく、ChatGPT に指示書を作らせ、結果をレビューさせる分業で回しています。
Q. 危なくないですか? A. 運営者自身が「大きな権限を与えること」を最大の懸念に挙げています。削除・公開・メール送信・課金・DNS 変更などは AI に実行させない前提で、権限を分けて使っています。
Q. 作ったものは全部役に立っていますか? A. いいえ。最初に作った顧客DBは現時点で十分に活用できていません。メールリストは営業メールで使っています。
まとめ
- プログラミングが「まったく分からない」経営者が、約3か月 Claude Code を業務に使った実例
- 続けられている理由は、ChatGPT に設計・監督・レビューをさせ、Claude Code には実装だけをさせる分業
- 権限制御(GREEN / YELLOW / RED / BLACK)で、削除・公開・送信・課金などは AI に実行させない
- 夜間の自律作業では約24分(記録値)で 93 ファイルが生成された
- 最初に作った顧客DBは活用できていない。「作った」と「業務改善」は別
- 「楽すぎる」「100点」「小規模会社におすすめ」は本人の主観
あわせて読みたい記事
根拠・出典
この記事に記載している作業内容・評価は、運営者本人へのインタビュー(2026年9月22日実施)と、実際の作業記録にもとづいています。評価はすべて本人の主観です。Claude Codeの提供プランに関する記載は、Anthropic公式サイト(2026年9月19日確認)で確認した内容にもとづいています。

コメント